「副業」という言葉が一般化した今、空いた時間を活用して新たな仕事に挑戦する人が増えています。
でも、「作業ばかりで、スキルが積み上がらない」「時間だけが消費されてしまう…」などなかなか思い通りの仕事ができないと悩んでいる方も多いはず。
この機会に「副業」から「複業」にキャリアチェンジしてみませんか?
そもそも「複業」とは?
一般的な「複業」の定義は、複数の仕事に取り組むことです。パラレルキャリアとも呼ばれ、複数の仕事を並行してこなす働き方のことを示します。
DUAL WORKでは「複業」の定義を「複数の仕事を本業として捉え、それぞれの仕事に対して100%の力を注ぐこと。その結果、すべての仕事が相互にフィードバックし、人生を豊かにする働き方」と定めています。
「本業」と「副業」というメインとサブのような関係性ではなく、どの仕事も本気で取り組むからこそ相乗効果で仕事の価値を増幅させます。それによってさらなる仕事のスキルアップや収入の増加につながり、より豊かな人生に結びつけることができます。
人生を豊かにする3つの複業戦略
一口に複業といっても、その働き方のスタイルは多様です。DUAL WORKでは、複業を「フリーランス型」「コンテンツ型」「投資型」に分けて考えています。それぞれ特徴や目的が異なるので、一つずつ説明していきます。
①フリーランス型
フリーランス型の複業とは、文字通りフリーランスの働き方と同様に「自分自身を資本にして働く」方法です。
個人で自由に仕事を獲得して働くことができるため「自己実現」につながります。本業では与えられた仕事を進めることが求められますが、複業では自分の「好き」に特化して仕事を選ぶことができます。
手軽にフリーランス型の複業を始めるのであれば、本業で得られたスキルを活かしましょう。すでに持っているスキルや知見を横にずらして仕事をすることで、低リスクで仕事をすることができます。また、自分の市場価値を理解することにもつながるので、さらにスキルアップすべき点も見つけやすくなります。
また、本業とは全く異なる仕事にチャレンジしてみるのもおすすめです。本業で仕事や収入など安定が確保されているからこそ、転職や独立をしなくても気軽にやりたかったことに挑戦することもできます。もちろん未経験の場合、スキルアップして仕事を獲得するまでに時間はかかりやすくなりますが、自己実現に向けた活動がしやすくなります。
フリーランス型の複業をすることで、新たな人との出会いも増えます。DUAL WORK編集長の新井は、コンサルタントとカメラマンの両方を本業として取り組んでいますが、写真撮影をご依頼されたお客様からコンサルティングを求めている企業のご紹介をいただくことも増えました。また、はじめはコンサルティングだけ行っていたお客様がビジネスプロフィールなどの撮影も依頼されるなど、本業・複業の相互で価値を発揮しています。
フリーランス型の複業として取り組みやすい職種は、デザイナーやカメラマン、WEBライターなど。インターネットに必要なコンテンツを手がけられるスキルは、売り手市場です。クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどスキルシェアサービスを利用することで、気軽にお客様とマッチングして複業を開始できます。
②コンテンツ型
コンテンツ型の複業とは、イラストや動画製作、記事執筆など「自分が制作したコンテンツを提供する」方法です。
コンテンツを制作し値段をつけて販売すれば、自分が働きつづけなくても収入を得ることができます。ブログ運営によるアフィリエイト収入やYouTubeなどの動画配信による広告収入も当てはまります。
コンテンツ販売の良いところは、ストックされるコンテンツの数が増えれば増えるほど複利的に利益を生み出すことです。誰かの役に立てるものを提供しつづけられれば、多くのお客様から長く購入される商品になります。
本業で得られたノウハウを記事にまとめて有料で公開したり、趣味で描いていたイラストをニーズに合わせて販売したりするなどしても良いでしょう。自分が仕事や趣味で行っているものの延長線上でコンテンツを作ることができるので、気軽にはじめられます。
また、以下のようにコンテンツを販売するプラットフォームは多数あります。
- 写真・画像・動画の素材販売サイト「Pixta」「Snapmart」「AdobeStock」
- 文章・写真・イラスト・音楽・映像などの作品を配信するメディアプラットフォーム「note」
- 自分が持っている知識・ノウハウを売買できる知識共有プラットフォーム「brain」
- 動画共有プラットフォーム「YouTube」「Vimeo」
自分の労働時間をあまり使わずに収入を獲得したい方やコンテンツをつくる趣味をお持ちの方におすすめの複業です。
③投資型
投資型の複業とは、株式や不動産など「お金やモノに投資をする」方法です。まとまった資金を投資に回すことで、人生100年時代を生き抜くための資産形成を担います。
もちろんフリーランス型やコンテンツ型の複業とは異なり、一定の資金が必要です。なかなか手をつけがたい印象を持った方もいらっしゃるかもしれませんが、心配は無用です。
DUAL WORKでは、まずフリーランス型やコンテンツ型の複業で一定の資金を確保し、その上で投資にお金を回すことを推奨します。本業だけでは貯蓄や投資に回すお金を確保しづらかった方でも、複業で得られた余剰資金があれば資産形成につなげることができます。
人生100年時代と呼ばれる現在は、定年退職後の資金が年金だけでは賄えない可能性もあります。若くて体力があるうちは、フリーランス型の複業に力を注ぐことができますが、生涯現役で働けるとは限らないため、投資による資産形成は欠かせません。
「資産として積み上がる複業」にチャレンジできているか?
複業を始めるにあたって「自分は大したスキルを持っていないから…」と飲食店の宅配サービスやコンビニのレジ打ちなど、機械的にできる作業型の仕事を選ぼうとしていませんか?
もちろん短期的な収入を確保したり、メーカーの企画者が現場の声を拾うためにコンビニで働いてみたりするなど、目的次第ではメリットになります。
しかし長期的な目線でみると、スキルや知見としての資産が積み上がりにくい傾向にあります。また、どんなに一生懸命働いたとしても報酬は2倍、3倍とは上がらないため、価値ある人材として複業するのであれば異なる仕事を選んだ方が良いでしょう。
もし、あなたがこれからの時代を生き抜くために戦略的な複業を考えるのであれば「その仕事から何を本業に還元できるか?」「自分にとって資産として積み上がる働き方なのか?」を明確に言えるようにしましょう。
時間を味方につけて、レバレッジが効く複業を選ぶようにしましょう。
複業する前に、まずは本業で結果を出そう
ここまで複業の種類について詳しく解説しました。早速、複業しようと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、一瞬だけ立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
「自分は本業で成果を出しているか?」
複業が上手くいかない人にありがちなのは、本業を頑張らずに複業を始めることです。本業で成果が出ないのであれば複業で頑張ろうと考える人がいますが、それは危険です。いきなり複業を始めても、成功する確率はかなり低いでしょう。
だからこそ、まずは本業で成果を出し、そこで得られたスキルや成功体験を持って複業を始めてみてください。「副業」を「複業」に変えられるかは、すべてはあなた次第です。
執筆: 大畑朋子
企画・編集: 新井勇作
デザイン: 中山亜希
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