「センスとは、知識にもとづく予測である」
グッドデザインカンパニー代表・水野学氏の著書「センスは知識からはじまる」には、センスとは決して生まれつきのものではなく、知識の蓄積から導き出されるものだと書かれています。
「センスのよさとはミステリアスなものでもないし、特別な人だけに備わった才能でもありません。方法を知って、やるべきことをやり、必要な時間をかければ、誰にでも手に入るものです。僕もあなたもセンスは等しく持っており、違いはそれをどう育てているか、どう使っているか、どう磨いているかだとお伝えしたいと思います」(P68)
社会人になると、センスの良い提案やアウトプットを求められる機会が増える一方で、新しく知識をインプットする時間をなかなか確保できない…といった悩みを抱えることは少なくありません。
「自分の予定をブッキングする」「本や参考書のみを持って、カフェに駆け込む」など、強制的にインプットする時間を確保する手段はありますが、どれも続くのは1回のみ。なかなか継続できなくて困っている…という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、忙しい日々の中で効率よくインプットし続けるために活用したい3つのインプット方法と、おすすめのツールについてご紹介します。
習慣化に向いている3つのインプット方法
忙しい日々の中でインプット習慣を身につけるためには、まずインプット方法の全体像を把握する必要があります。
上記の表にある通り、インプット方法は大きく分けて3つあります。
①「耳」で聴く
②「目」と「耳」で学ぶ
③「目」で読む
「1日24時間」という限られた時間の中で効率よく情報をインプットするためには、それぞれの特性を踏まえた上でシチュエーションに応じた使い分けが必要になります。
例えば、
・朝食や夕食の準備をする間は、AudibleやVoicyを聴き流す
・通勤時間は、ニュースメディアをチェックする
・休憩時間に、読書する
・休日は、YouTubeでまとまった情報を仕入れる
などなど。時間を有効活用できれば、一気にインプットの量を増やせるようになります。
3つのインプット方法を実践!おすすめのサービス
ここからは、効率よく情報をインプットするために利用したい3つのサービスをご紹介します。インプットの仕方もセットでお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
①ながら作業にオススメ!耳で本の内容をインプットする「Audible」
「Audible」は、Amazonが提供しているオーディオブックサービスです。ビジネス書や洋書など12万以上の作品を、月額1,500円で聴くことができます。本を読むためのまとまった時間を確保するのが難しい方でも、音声であれば、耳で聴いて内容を把握することが可能です。
Audibleのオススメの使い方は、再生速度を2〜3倍にすること。一度聞いてみると「速くて聞き取れない…」と感じるかもしれませんが、何度か繰り返していくうちに慣れてきます。重要なのは、内容を一言一句聞き取ることではなく、耳に残るフレーズを1つ見つけることです。耳に残ったフレーズによって新たなアイデアが生まれたり、自分自身を変えるきっかけになれば御の字です。
Audibleで聴く本を選ぶなら、おすすめはライトに読める自己啓発本です。わざわざ時間を確保して読むにはもったいなく感じますが、ながら聴きであれば、自分にとって必要な言葉を繰り返し聴くことで脳に定着させることができます。
他にも、紙の書籍を読み進めたものの途中で眠くなってしまった…なんて本を耳で聴いてみるのもおすすめです。意外とスッと情報が入り、理解できるようになりますよ。
Audibleは家事の間のながら時間や、本を取り出すのが億劫になる通勤時間を学びの時間に変えられます。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
Audibleを聴くなら、ノイズキャンセリング機能付きや、運動する際にも使える骨伝導のイヤホンの利用がおすすめです。
②まるで大学!?専門領域に特化した情報を学ぶ「YouTube」
無料の情報ツールとして積極的に活用したいのが「YouTube」です。誰もが動画を投稿できることで有名ですが、最近では特定の分野に精通した方が情報発信を行っていることも多く、無料で質の高い情報を得られる場になっています。
YouTubeは、大きく分けて「手を動かして学ぶ、実践的な動画」と「情報をインプットする、講義・ラジオ型の動画」の2種類があります。
「手を動かして学ぶ、実践的な動画」は、プログラミングやデザイン、Excelなど、本来ならスクールに通って学ぶ内容をYouTubeを通して気軽に学ぶことができます。基礎的な内容はYouTubeで学び、より高度なテクニックなどは実際のセミナーで学ぶなど使い分けすると良いかもしれません。
また「情報をインプットする、講義・ラジオ型の動画」は、著名人による話題のニュース解説を聴いたり、株式投資や不動産投資など専門的な知識を学んだりするなど、幅広い教養を身に着けるために活躍します。リアルタイムの情報を取り上げていることも多いため、「このニュースってどう解釈したら良いの?」「今、はやっているビジネスってなんなの?」といった情報収集に役立ちます。
実際に筆者もYouTubeでビジネスの考え方や株式投資の始め方などを学びました。
著者のおすすめYouTubeチャンネルは、
・社会人なら絶対に見て損はない「ユースフル / スキルの図書館」
・投資初心者向けにわかりやすく株式投資の情報を発信している「Zeppy投資ちゃんねる」
・稼げるビジネスのアイデアや考え方について紹介している「ズボラ社長 -北原孝彦の勝ち確メソッド- 」
など。YouTubeに公開されている動画は10〜30分程度のものが多いため、仕事の合間の昼休みなど、ちょっとした空き時間に視聴するのがおすすめです。動画によっては、映像を前提としないラジオとしての作りがされているものもあり、耳だけのながら聞きなど生活に取り入れてみても良いでしょう。
③リサーチや読書などのインプットに「Kindle Unlimited & iPad」
最後にご紹介するのはKindle Unlimitedです。「Kindle Unlimited」は、月額990円でビジネス書や雑誌、コミックなど200万冊以上の書籍を閲覧することができるサービスです。一度に20冊の本を借りられるため、一つのテーマについて複数の本を読み比べたり、気になった本をとりあえず借りておくのに便利です。
Kindle Unlimitedの良いところは、いつでもどこでも大量の本を読めること。紙の書籍を購入してしまうと出かけるたびに持ち歩く必要がありますが、KindleであればスマホやiPadから自由に本を閲覧することが可能です。しかも、幅広いジャンルの書籍を読めるので、その日の気分に合わせて本を選ぶことができます。
スマホやパソコンから閲覧できるKindleですが、オススメのデバイスはiPadです。本よりも少し大きいサイズで読めるだけでなく、気になった箇所はマーカーできれいに線を引くことができます。さらに、心に残ったフレーズを「引用をシェア」という機能を使って画像の引用もしくはテキストの引用にすることで、Twitterにシェアすることも可能です。自動でメモ代わりになり、かつ一箇所に保存先をまとめられるので、Kindle + iPad + Twitterの活用はオススメです。ぜひ導入してみてくださいね。
よりインプットの質を上げるなら「人に教える」をセットに
効率よくインプットすることは大事ですが、何もしなければ忘れていく一方です。そこでDUAL WORKがオススメしているのが、「人に教える」ことです。
アメリカ国立訓練研究所が発表したラーニング・ピラミッドによると、「自ら体験する」「人に教える」といった能動的な学習が、最も定着率の高い方法であると示しています。
もちろん「人に教える」と聞くと、ちょっと身構えてしまいがちですが、Twitterで学んだことを発信する、ブログにまとめて発表するなどでも人に教えることに値します。
具体的な発信方法については、以下の記事にまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。
ながら時間やスキマ時間を活用してインプットする→Twitterやブログでアウトプットする→血肉化されて良質なアイデアや思考を生み出せる&情報発信による影響力が身につく…といった正のスパイラルに入れば、正しくインプットできている証拠です。
インプットの質をより上げたい、と思っている方は、ぜひ取り入れてみてください。
終わりに
ビジネスにおけるインプットは、一度勉強したら終わりというわけにはいきません。継続して知識を増やし続けることこそが、価値ある提案やアイデアを生み出す秘訣になります。ぜひ今回ご紹介した3つのインプット方法を試してみてください。
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