まだ貯蓄しているの?人生100年時代に考えたい資産運用術 #dualwork

人生100年時代における老後に向けて、資産運用は考えていますか?

DUAL WORKではかねてから、複業を通して資産を形成することを念頭に情報発信を続けています。

もしあなたが資産運用について「正直、まだなにも考えていない…」としたら、今こそが始めるチャンスです。現代社会で長く豊かな生活を送り続けるためには、もはや資産運用は避けて通れない課題となっています。

しかし、資産運用の考え方を正しく理解し、行動に移している人はあまり多くありません。

そこで、今回の記事では、株式会社Money&Youの頼藤太希さんの新著『お金がどんどん増える! あなたにぴったりの投資法が見つかる! マンガと図解 はじめての資産運用 』を元に、複業実践者が資産運用を行う上での基礎的な考え方をご紹介します。


本日の記事の監修:頼藤太希さん
Money&You 代表取締役/マネーコンサルタント。中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『はじめての資産運用』(宝島社)、『1日5分で、お金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。

結論、複業で稼いだお金は投資へ。

みなさんは資産の置き場所を考えたことはありますか?
ひょっとしたら銀行に預けたままで、一度も資産を動かしたことがない方もいらっしゃるかもしれません。

現在、日本の銀行は超低金利です。実際問題、金利0.001%の銀行に資産を預けても、大きく増やすことは絶対にできません。逆に、その資産を投資信託などで年利3%で回すことができたら、着実に資産を形成することができます。

仮に100万円の資産を、それぞれ銀行(金利0.001%)と投資信託(年平均3%で運用)に預けたとします。20年後には、銀行に預けたままでは預金が100万200円にしかならない一方で、投資信託に投資した資産は180万6,111円と、実に約80万円もの差が生まれます

※税金・手数料は考慮せず

スタートは同じでも、預け先と運用の仕方によって大きく結果が異なるのです。

とはいえ、資産運用を考えた時に、そもそもまとまった資金を確保できない方もいますよね。これまでの記事でもご紹介してきたように、DUAL WORKでは、複業で稼いだお金を資本として活用していくことを推奨してきました。本業だけでは難しかった資産運用も、複業による余剰資金なら、安全にそして堅実に投資を行うことができるのです。

以下の記事にも詳しく書いていますので、併せて参照いただけますと幸いです。

投資をするなら、長期・積立・分散

投資にリスクはつきものです。その前提を理解した上で、安定的かつ堅実に資産を築きたいなら「長期・積立・分散」投資がおすすめです。そして、この考え方はDUAL WORKが提唱する複業とも完全に合致します。

原則:投資は、できるだけ「早く」「長く」続けること

投資は時間を味方につけることが何よりも重要です。人類最大の発明を列挙すると、必ず『複利』の考え方は候補に挙げられます。短期的にリターンを求める投資ほど、リスクを背負いやすく、利益や損失のブレ幅が大きくなります。一方で、長期投資であれば、一時的に損失を被ったとしてもその後の対応やリカバリ次第では、十分な収益を見込む事が可能になります。

特に、これから成長が期待できる地域や産業に対して長期で積立投資を続けることで、経済成長の恩恵を受けることが可能になります。こうしたマクロの情勢に基づく投資であれば、短期的な市場の乱高下に心をすり減らすこともなければ、利息による再投資を行い複利での運用が可能になり、時間を味方につけることができます。

複業として堅実にお金を増やすことを考えるのであれば、何よりも「早く」そして「長く」積立投資を複利で行うことが基本戦略になるのです。

一括投資より、「積立投資」を

堅実に長期で資産運用をするならば、定期的に一定の資産を金融商品に投資する積立投資がおすすめです。DUAL WORKが提唱する複業は、長期的なスパンで自己実現を目指す働き方です。これは長期的に資産を形成していく積立投資と相性が良いのです。

まとまった資産をタイミングを見計らって投資する一括投資に比べて、積立投資は手元に多額の現金がなくても始めることができる点も推奨ポイントです。投資信託は、ものによっては100円からでも資産運用ができるなど少額からでも投資が可能です。また、定期的に一定額の金融商品を継続して購入することで、感情に左右されずに投資ができるため冷静に資産形成が行えます。

ただし、手数料や税金がかかる金融商品であれば、購入するたびに運用コストがかかってしまいます。そのため、一般NISA※1、つみたてNISA※2、iDeCo※3などの非課税の投資制度を利用すると良いでしょう。

※1 一般NISAとは、個人投資家のための税制優遇制度です。毎年120万円の非課税投資枠が設定され、株や投資信託等の運用益・配当金が非課税の対象になります。非課税期間は5年となっています。

※2 つみたてNISAとは、積立投資に限定したNISA制度です。毎年40万円の非課税投資枠が設定されています。事業者には低コストなどの国が定めた厳しい基準をクリアした投資信託・ETFから投資商品を選びます。なお、非課税期間は20年です。

※3 iDeCoとは、自分でつくる私的年金です。毎月一定の金額を積み立てて、原則60歳以降に運用益を非課税で受け取ることができます。毎月の掛け金が全額所得控除になりますので、所得税・住民税を減らしつつ、老後資産を築くことができます。フリーランスで働く人には必須の金融商品となっています。

集中投資より、「分散投資」を選ぶ

投資には「分散投資は富を守り、集中投資は富を築く」という格言があるとおり、基本的に複業で得られた資産の預け先は、分散投資で運用することをおすすめします。それは、本業ですでに富を築きながらすすめるDUAL WORKにおいては、投資で財をなすことよりも、投資によって財を着実に増やしていく(守る)ことが目的となるべきだからです。

分散投資とは、複数の金融商品に対して投資を行うことです。一つの金融商品が損失を出していても、その他の金融商品で利益を出していればカバーできるため、一般的に安定が増すとされています。逆に、一つの金融商品に集中して投資する集中投資は、資産を増やしたい場合などには向いていますが、その反面として高リスクになりがちです。複業で稼いだお金は、可能であれば分散投資で賢く守りながら育てましょう。複業で労働の対価としてお金を稼いでいるからこそ、集中投資で大きなリターンを狙うのではなく、分散投資で堅実に積み上げて行くことが重要になるのです。

分散投資を手軽に行うなら、投資信託がおすすめです。それは、投資信託が

・複数銘柄を組み合わせることで分散投資の機能を有している
・単元株の設定がなく、100円からでも購入できる点で手軽に設計されている

からです。

改めて投資の有効性や選択肢のバリエーションを見てきたことで、続いては投資を始める際の準備について、専門家の意見を聞きながら進めていきましょう。

投資を始める前に、目標を明確化する

マネーコンサルタントである頼藤さんは、多くの家計の資産運用に携わってきた経験から「投資における目標の重要性」を提唱されています。つまり、投資を始めるなら必ず”具体的な目標”を持って投資を行ってください。目標を明確にすることで、投資をするモチベーションの維持にもつながるからです。

目標を明確にするために、以下の3つの問いに答えられるようにしましょう。

① 何のためにお金を貯めるのか
② いくら必要なのか
③ いつまでに必要なのか

お金の専門家である頼藤さんの経験から言えることは、投資で失敗する人の特徴は「明確な目標がないこと」だそうです。だからこそ、目標を定めそこから逆算して毎月の掛金や利回りがどれくらいの商品を選ぶか考える必要があります。そして、一定の期間で目標を振り返った時に自分の目標を達成しているかどうか?を確認することで、自分自身の投資戦略を見直していきます。この誠実な投資のPDCA(Plan, Do, Check, Action)こそが、人生100年時代を豊かに生きるための正しい複業戦略・投資戦略となります。

複業による余剰資金で、賢く資産形成を

複業で稼いだ報酬は、日々の生活の質を上げるために使うのではなく、ぜひ資産運用の原資として活用してください。資産運用を始めてみると、単なる資産形成だけではなく経済に対する見方も深まるはずです。そして、それは巡り巡って複業のヒントにもつながります。

頼藤さんの書籍には、ご紹介した内容の他にもつみたてNISAやiDeCo、株式投資の基礎知識、株や投資信託の銘柄選び、資産を増やすポートフォリオの作り方、リスクコントロールの仕方なども書かれています。ぜひ併せてご覧いただければ幸いです。

豊かな老後に備えて、複業を活用した人生100年時代の資産運用に向き合ってみてはいかがでしょうか?
その他、頼藤さんの著書やYouTubeチャンネル「Money&You TV:マネーアンドユーTV」も、是非、参考にしてみてください。資産形成の相談などもコメントで書くことで、色々とアドバイスを受けられます。

今回の記事が、皆さんの複業戦略の一助となれば幸いです。

企画・執筆:大畑 朋子
編集:新井 勇作
デザイン:中山 亜希
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