採用担当集まれ!キャリアSNS「YOUTRUST」を実際に使ってみたよ! #dualwork

最近、Twitterのタイムラインなどに“YOUTURUST”の文字が流れてくることはありませんか?YOUTRUSTは、日本発信のキャリアSNSです。「通常の採用では出会えない、ハイスペックの複業社員を探せるサービス」として近年注目を集めてきました。

今回の記事では、実際にDUAL WORKがYOUTRUSTを利用し、編集部の副業ライターを募集してみたリアルな結果をお伝えします。YOUTRUSTの攻略方法などもまとめているので、皆さんの参考になりましたら幸いです。

 

YOUTRUSTとは、信頼でつながるキャリアSNS


YOUTRUSTとは、株式会社YOUTRUST(東京・渋谷)が運営する、転職や副業に特化したSNSサービスです。キャッチコピーは「信頼でつながる日本のキャリアSNS」

その機能の特徴は、

①「友人の友人まで」転職・副業意欲が閲覧できる
②無料で人材募集を行える
③有料でスカウトメッセージが送信できる

の3点です。

本来であれば転職市場に出てきづらい優秀な潜在転職者に対し、SNSならではの人と人のつながりを利用して、会社の価値観に近い候補者を探す事ができます。

ご自身の経歴を登録するだけでなく、自分とつながりがある人からも、いわば推薦状のような形で紹介文を書いてもらうことで候補者の信頼性を高めています。(余談ですが、この仕組みは初期のGREEが提供していた昔のSNSの仕組みによく似ています)

転職と副業に関する興味の度合いは、YOUTRUSTに参加する時点で申告します。転職・副業意欲ともに①積極的に探している、②検討している、③良い案件があれば、④まったく考えていないの4段階で考えます。なお、この意欲については自身が所属している組織と一つ以上の共通点がある人には表示されないようになっているようです。ですので、安心して転職意欲・副業意欲を入力できます。

昨今、転職をSNS経由で行うことは珍しくありません。中でも、先行しているのは米国MicrosoftのLinkedInです。こちらも最近は日本での盛り上がりを見せており、転職活動に限らず、社会人のFacebookから離れた純粋なビジネスコミュニケーションができる「つながりの場所」として有効活用されています。

 

今回、YOUTRUSTを理解するために行ったこと


まずはYOUTRUSTを触りながら「どうしたら多くの人材にアプローチできるのか?」という攻略方法を考えました。

メインとなる画面にはFacebookやTwitterのようなタイムラインが設定されており、ここに投稿した内容が、つながりのある友人の友人まで表示される仕組みです。TwitterやFacebookに慣れ親しんだ人であれば特に問題なく使いこなせると思いますが、仕事として取り組むのならば、効率よく実施する為の運用方法が存在します。

「YOUTRUSTで、人材を募集できるようになるために何をするべきか?」というゴールから逆算して、Twitterでの経験を生かして私は下記を行いました。

  1. 自分のリアルな友人と積極的につながり、自分自身の投稿が表示される範囲を拡大する。
  2. 普段から投稿し、友人のタイムラインに出現することに慣れておく。その際に、普段自分がTwitterで投稿している内容をそのままYOUTRUST上で二次利用することで省エネを図る。
  3. 自分からタイムラインで他者の投稿(友人の友人までの投稿)に対して積極的に「いいね」をしていくことで、自分の投稿に注意を向ける

実際に投稿してみると分かるのですが、OGPカード(※)さえ設定している自身のサイトなどがあれば、FacebookやTwitterと同じ感覚で利用できるので、労力を掛けずに投稿を増やす事ができます。

(筆者のYOUTRUST投稿の例)

(※)OGPカード:SNS上でリンクを投稿すると、自動でサムネイルが作成されて大きくキレイに見える技術。各サイトで引用時の表示方法を個別に設定する必要がある。

 

実際に募集してみた


今回、DUAL WORKでは一緒にメディアを作ってくれるライターをYOUTRUST経由で募集してみました。YOUTRUSTには2種類の求人があり、今回は無料の「募集する」機能を利用してテストを実施しています。

(筆者のYOUTRUST上での応募のキャプチャ)

特徴は「応募する」という呼びかけに呼応するように、「話を聞きたい!」とカジュアルな押しボタンになっていることです。

こちらを使って実際に5月27日〜6月4日までの約1週間で採用活動を実施してみました。果たして結果はどうなるでしょうか?

 

7名の募集から2名を採用


結論から申し上げると、最終的に2名も採用することができました!

今回は「話を聞きたい!」とリアクションがあったのは7人で、その中でこちらから連絡を取ったのが4名。さらに、面談などを通して実際に採用が決まったのは2名という流れです。

表面の数字だけを見ると、とても効率よく応募ができる採用ツールに見えますが、実際は少し注意が必要です。

私自身、YOUTRUST内での存在感を高めるべく、友人とのつながりを増やし、前述の運用方法の通り投稿を繰り返し、いいねを巡回する時間を費やしました。しかし、やはりサイト内での投稿へのアテンションの獲得には苦戦を強いられます。投稿を自身のTwitterで並行してシェアするなどYOUTRUST以外での情報発信もチカラを入れる必要がありました。

その甲斐もあり、リアクションを頂ける方が少しずつ増えはじめ、面接のアレンジができるまでになります

面接時では「DUAL WORKの求人までどのようにたどり着いたか?」を確認したところ、ほぼ全ての人材が私のTwitterからの告知経由でYOUTRUSTに流入したとのことでした。しかし、YOUTRUST内で記載している詳細な私のプロフィールなどをご確認した上で連絡を頂いた方が殆どなので、無駄なものは何一つなかったと思います。(普段から、DUAL WORKでは人材を募集していますが、今までこれほど集中して応募が来たことはなかったので、YOUTRUSTを利用したからこそ、出会えた人材だと断言できます)

これらの経験から、YOUTRUST自体は採用に効く有効なツールであると言えると思います。

ただし、きちんと認知が取れるレベルで積極的に活動してつながりを構築して行かないと、応募はなかなか来ないであろうことも分かりました。結論としては、友人の友人までのつながりに最も重点的に露出するので、つながりが多いほうが圧倒的に有利だと言うことです。全てのSNSで共通だと思いますが、きちんと地道に複数メディアで情報発信を組み合わせながら存在感を出していくことが、求職意欲が高く価値観の近い熱心な応募者に会える正攻法だと思います。

もし、企業の採用担当者がYOUTRUSTに取り組むのだとしたら、片手間にやるのではなく本腰を据えて取り組まれることをオススメします。

 

YOUTRUSTがもっと良くなるために….


僭越ながらYOUTRUSTがより良くなるためのポイントを複数指摘して、今後の成長に期待したいと思います。実際に利用したユーザーの声として建設的な改善ポイントをお伝えすることは、コンサルタント兼編集者としてサービスを育てる意味があると強く信じるからです。

機能的な観点


細かい部分ですが、現時点ではスマホやタブレットよりもPCからの利用が便利です。その理由は、スマホやタブレットでは

  • いいね!を押した後の反応が悪く押せているのかどうか分かりづらい
  • チャットを送る際にスクロールが機能しないので、改行を多く入力してから文章を作成する必要がある

からです。他にも

  • OGPカードが出るのか出ないのか、投稿を作成しているタイミングで見えない
  • 「募集する」のカバー画像が、投稿後は編集できない

などが挙げられます。これらの観点は技術的な部分なのでいずれ改善されると思うので、特に心配はしていません。

その他の観点

私が気になったのはその他の観点です。

プロフィール未入力者が多い

今回、DUAL WORKへご応募を頂いたなかでも、プロフィールに記載がなく、こちらとしても連絡をしかねる方が複数名いらっしゃいました。まだ、日が浅いSNSであり、またユーザー側が利用しやすくするタイミングではあると思うので仕方がない部分がありますが、応募する際の要件などには整理する仕組みや仕掛けがあっても良いのかもしれません。

ポジティブ紹介文に偏りがち

紹介コメントが書かれていることは現時点で少なく、今回の応募者では紹介文を確認できなかったのですが、構造的な問題も含まれていると感じます。それは紹介文は書かれた側も誰が何を書いたか?が閲覧が可能になっている点です。つまり、これはポジティブな紹介文しか書かれないことを意味していると思います。

私も外資コンサル時代に中途採用の面接官などを担当していました。その際に、候補者の出身企業からリファレンス(※)をとって働きぶりなどを確認していました。それはどちらかと言うと、ポジティブな側面と合わせてネガティブな情報でスクリーニングする目的でのヒアリングが多かったと記憶しています。つまり、本質的に価値のある他者からの評価はポジティブなポイントよりもネガティブなポイントに集約されると思うのです。

 

これらの課題を今後YOUTRUSTがどのように改善し、社会に大きなインパクトを届けるのかいちユーザーとしても非常に楽しみにしています。また、副業社会・複業推進社会を一緒に作る仲間として、とても期待しています。

 

(※)リファレンス:候補者が過去に勤務していた企業などにヒアリングを行い、勤務実態を確認する手法。金融機関やコンサルティング企業では採用の際に一般的に行われている。

 

今回のまとめ


YOUTRUST自体はとても面白く、転職・副業という用途を限定することと、GREEのように他者評価を書き込める点で、ありそうでなかった面白いSNSになっていると思います。求職者の質も総じて高い気がしますし、会社で働く人の価値観と近い人を集める事ができることは採用でも意味があると思います。

採用方法は「無料の募集」「有料のスカウト」が用意されている他、”公式リクルーター”によるサポートがあるので、つながりが少ない方でも安心して始めることが可能です。(私もこの採用期間中に、公式リクルーター経由で急成長中のスタートアップCEOからスカウトを受けて、カジュアルなMTGを行いました)

採用担当の方は、アンテナ感度の高い求職者と出会いたいと思ったら、是非、YOUTRUSTを始めてみてはいかがでしょうか?全てのSNSで共通ですが、早い段階で開始することが一番の正攻法だと思います。

企画・執筆:新井勇作 
編集:大畑朋子
デザイン: 中山亜希

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