副業ワーカー必見!SNSは現代の履歴書だ。 #dualwork

SNS最大の功績は「誰もが発信者になれるようにしたこと」です。

仕事で得られた知見をTwitterで共有したり、実績をビジュアルとしてInstagramで公開することで、仕事の案件や信用を獲得する人が増えています。一方で、それらSNSの使い方が分からずに上手く発信を自分の影響力として使えない人もいるのではないでしょうか?

もはやSNSが履歴書として通用する時代において、どのようにSNSを活用するべきか?本記事では、複業をする人にとって効果的なSNSの活用方法を整理して行きます。

SNSは、令和時代の履歴書

現代において、SNSはいわばオンライン上の履歴書です。IT業界・クリエイティブ業界に限らず、多くの業界でその人となりを知るために参照されるようになりました。

なかでも、プロフィールやアイコン、直近の発信内容は、ひと目見ただけで発信者の人柄を知ることができます。礼儀正しく、実績も十分な信頼性の高いアカウントであれば、仕事につながることはもはや一般的です。一方で、悪質な言葉遣いや思想の偏り、意味のない日常の発信などが中心のアカウントでは、実績として積み上げることが難しく、逆に信頼を欠くことにもなりかねません。

複業で活躍している人の多くは、SNSを効果的に活用することで案件を獲得しています。本業で得られた知見や成果を端的にSNSで発信することで、見ている人に対して「この人は十分なスキルや知見を持って仕事をしている人だ」と伝えることができるからです。その結果、SNS経由での仕事依頼がこれまで以上に発生しやすくなっているのです。

すでにSNSが市民権を獲得したことで、フリーランスでもサラリーマンでも、効果的にSNSを活用できれば公私ともにプラスのフィードバックが得られる素地が整っています。ファンの数や信用力が可視化され、評価されるSNS時代において、個人で戦う複業ワーカーがこれを有効活用しない手はありません。

SNSの基本戦略

SNSを履歴書として活用するためには『基本戦略』が存在します。以下の4つのポイントを意識し、信頼性のあるアカウントを構築、運用していくことが正攻法です。まずはすべてのSNSに共通する「SNSに取り組むスタンス」を確認しましょう。

①実名・顔出し

発信内容に責任を持つ上で、実名・顔出しは必須です。「誰が」「何を」発信しているかに透明性があることでファンがつくからです。この原則に例外があるとするならば、それは唯一「アーティスト名」として発信を行う場合のみです。

自分が何者かになりたいのであれば「どこの?」「誰か?」を明示的に示さなければいけません。どこの馬の骨とも分からない人を信用することは、残念ながらビジネスの世界では基本的にないと考えるべきです。SNS上のアイコンにも人格があり、その人格に対して自分自身が恥ずかしくない運用することが何よりも重要です。

インターネット上の自分に責任を持つことは、プロとして振る舞う最低限のマナーと言えます。それは仕事を発注する依頼主側への配慮とも言い換えることができます。実名・顔出しで発信することは海千山千のSNSから選んだあなたを、依頼主が社内の稟議プロセスを通しやすくするための最初の仕事として考えましょう。

それ以外にも、実名・顔出しにして自分から逃げ道を塞いでおくことで「常に見られる意識」を保ち続けることができます。匿名アカウントと違い暴言・暴論は当然発信できませんし、自分の品格や言動を制御する意味でも一番最初に取り組むべき施策です。

②仕事として取り組むこと

フォロワーからのリアクションが見えるSNSは楽しい部分もありますが、それだけを求めてSNSを利用することはオススメしません。SNSをきちんと運用するならば、仕事として取り組み、楽しさよりも結果を優先しましょう。そのために自分が「何を目的にSNSを活用するのか?」を言語化することからスタートします。その際に、フォロワー数は一つの目安になりますが、具体的にいつまでに何人のフォロワーを獲得するか?仕事としてコミットしながら取り組みます。

なぜなら、

「きちんとフォロワーが増加しているか?」
「次回の発信についての改善点は何か?」

など、仕事として取り組まないと意識できない観点がたくさんあるからです。ただし、あまり難しく考える必要はありません。ひとつひとつの投稿への反応に一喜一憂する必要はないからです。常に工夫と改善を積み重ねて、1ヶ月程度のスパンで見直して、ファンが増える自分なりの投稿を続けていきましょう。

③嘘をつかない、誠実に発信すること

フォロワーを増やそうとして嘘の情報を発信することほど、信用を失うことはありません。誠実に誰かの役に立つ情報を発信していれば、自然と発信内容が認められ、フォロワーが増えることはすでに証明されています。また、情報が高度に発達した現代において、偽りの情報は必ず明らかになります。

誠実に発信するためには、闇雲に何でも発信するのではなく「相手にとってどんなメリットがある情報を伝えられているか?」「相手のどんな問題点を解決しているか?」を考えながら発信することがポイントと言えます。

その際のオススメの発信方法は「過去の自分に向けて、今の自分が持っている経験を伝える」ことです。

「〇〇を続けたことで、こんな出会いがあった」
「日々の仕事の中で見過ごしていた〇〇が、振り返ると実はとても大切だった」

など、1〜3年前の困っていた自分に向けてヒントになるような内容を積極的に出していきましょう。それは状況や時代が変わっても普遍的である可能性が高く、必ず誰かの役に立つからです。

そうした誰かの役に立つ情報を継続して提供するからこそ、発信内容に嘘がなく誠実さにつながるのです。あなたの経験した学びは、必ず形を変えて誰かの学びになります。自信を持って学びや気づきを発信していきましょう。

④継続すること

「よし、やるぞ!」と意気込んでSNSで発信を始めた人が陥る失敗の多くは「諦めてしまうこと」です。せっかく発信をしたにも関わらず、誰からも反応をもらえず途中で心が折れてしまい、継続するモチベーションを保てなくなってしまうからです。

すべてのSNSに共通しますが最初のフォロワー1,000人を獲得することが一番難易度が高いと言われています。(実際、YouTube収益化の一つのラインは、チャンネル登録者数が1,000人に設定されています。)逆に考えると、最初の1,000人のフォロワーを増やす壁にきちんと向き合い、それを乗り越えた時に本物の実力がつくのです。

これはSNSに限らず人生すべてに共通しますが、継続する限り、本質的には失敗は存在しません。あなたが経験する失敗は、上手く行かなかった方法を1つ試せたことだと換言できるからです。仮にその時は上手くいかなくても、データや話のネタとして、サンプルを1つ蓄積できたとしたら何も問題はないのです。

仕事としてSNSに取り組むことで、フォロワー数と向き合うことを提唱しました。しかし、SNSはフォロワーの獲得だけがすべてではありません。その過程の中で得られる試行錯誤の経験も必ずあなたの中で蓄積して行きます。ぜひ諦めずに工夫を重ねることで実力を養い、発信をやめることが難しく感じられるほどSNSが楽しくなるように継続していきましょう。

複業におすすめのSNSとは?

ここまですべてのSNSで共通する基本的なスタンスをご紹介しましたが、

「自分はどのSNSで発信を始めれば良いんだろう?」

と逆に困っている方もいらっしゃるかもしれません。SNSはユーザーの傾向や発信の手軽さ、拡散具合など、それぞれ特徴が異なります。だからこそ、発信する内容から”自分に相性の良いプラットフォーム”を選ぶべきです。

また、複業として仕事につなげることを考えると、手を出すべきSNSは実はそこまで多くありません。「自分のことを知らない人に出会える、もしくは検索してもらえる」という意味で利用できるSNSは2021年6月時点で下記4つに絞って考えて問題ありません。

 

①Twitter

気軽に始められて、ビジネス文脈で効果が最も高いのはTwitterでしょう。短文のテキストを主としたメディア特性もあり、発信するだけならば「誰でも」「すぐに」開始できます。また、リツイートの機能により拡散力が高いことが何よりの特徴です。有益な情報を誰かに届きやすい形に編集できるのならば、ある程度簡単にフォロワーが獲得できることも実証されています。また、シンプルなテキスト勝負に持ち込めるので、いわば思想や生き様で勝負できる点でビジネスマンとの相性が良いSNSです。

②YouTube

YouTubeは、いわばSNSの王様です。動画というメディアの特性上、視聴者の拘束時間が極端に長いのが特徴です。一方で、発信者側にとって制作負荷が重いので、参入障壁が高いSNSとも言えます。最近ではテレビコンテンツにも負けないクオリティの動画が量産されており、YouTubeに参入するには相応の時間と撮影スキルだけでなく、企画力や編集工数など撮影以外の労力ががかかることを覚悟する必要があります。

一方で、きちんと成果としてチャンネル登録者数を獲得できるようになると、ビジネスとして桁違いの収益をもたらすのもYouTubeです。仮に、100万人のTwitter, YouTube, Instagram, TikTokのフォロワーがいた時に最も収益性が高いのはYouTubeで間違いありません。「取り組むならば本気で」これがYouTubeのと言って良いと思います。最初に選ぶのはオススメしません。

③Instagram

Instagramは、ビジュアルベースのコミュニケーションツールです。自身の作品を掲載するギャラリーや、ビジュアルによるHow to紹介の作成に向いています。Facebookが開発・管理していることもあり、圧倒的なデータ量や広告のターゲティングなどの機能が特に優れています。ビジネスとしてブランドの価値を高めるために、言わばカタログや雑誌の位置付けとして使うことが望ましいメディアと言えるでしょう。

最近では、直接課金できる仕組みなども順次リリースされているようです。直接リンクを貼って販売を行うにはフォロワー数が10,000人を超えなければならないなど、壁は高いですが物販などの自分の商品を持っている人には避けて通れないメディアです。

④TikTok

TikTokは、短編動画に特化したSNSです。YouTubeなどが大作でヒットを狙えるのに対し、TikTokは短い分だけ、企画や見せ方で差別化を図ることができるメディアです。1本あたりの動画が短い分、何度もループして再生することで再生時間を計測しています。飽きられずに見てもらう工夫や、中毒性が高く再生してしまう企画がTikTokの攻略のカギと言えるでしょう。

これはYouTubeのトップクリエイターが話してくれた内容ですが「YouTubeとTikTokは頭の使い方が全く違う」そうです。YouTubeの再生される動画には物語としての起承転結がある一方で、TikTokはある種15秒CMのようなクリエイティブの瞬発力が求められるメディアになっているからです。手軽で拡散力が高い一方で、難易度が高いSNSがTikTokと言えそうです。だからこそ、現時点で参入してビジネスに活かすことができれば、良いポジションを築くことができるとも言えます

冒頭でSNSとは現代の履歴書であると述べました。実際にSNSアカウントを運用すると見えてきますが、履歴書としての機能は結果としてであって、本質は広報・広告ツールとして未知の人と出会うためのツールです。複業だから、個人だからという理由でSNSを軽視するのはやめるべきです。断言しますがSNSこそが、個人がパワーを獲得できる「持たざるものの武器」になります。その認識を持って地道に誠実に取り組むことが、一番の正攻法です。

マーケット感覚こそ、SNS。

SNSを通して多くの人に見てもらうこと、フォロワーを獲得すること、そしてユーザーの悩みを解決することは、全て自身のマーケット感覚を養うことにつながります。だからこそ、あなた自身が”自分商店の責任者”として、常にアンテナを研ぎ澄ましながら時代についていく覚悟が必要です。なぜなら、あなたのマーケット感覚の結果が可視化されたものがSNSと言っても過言ではないからです。

ぜひ、SNSを自身のビジネスの飛躍のための武器にし、複業ワーカーとしてまだあなたのことを知らない未来の顧客に発信・アピールしていきましょう。DUAL WORKはそんな複業ワーカーをいつでも応援しています。

 

企画・執筆: 新井勇作
編集:大畑朋子
デザイン: 中山亜希

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