「稼ぎ方はサイエンスでも、使い方はアート」
お金についての深い考察です。もし副業してお金が手元に入ったら、どのように活用しますか？日々働いているご褒美に欲しかった洋服を買ったり、あるいは老後に向けて稼いだお金を貯金に回したりしているかもしれません。
せっかく手に入ったお金なら、ただ使うのではなく、少しでも有意義に活用したいもの。とはいえ「お金の使い方に正解なんてあるの？」と、ちょっと疑問に思っているかもしれません。
副業で稼いだお金をどのように活用すれば人生を豊かにできるのか、今回の記事ではその方法についてお伝えします。
副業で稼いだお金は「投資」に回す
お金の使い方は、主に「消費」「浪費」「投資」に分けることができます。消費や浪費に使うお金が増えれば増えるほど、稼げる金額は上がりません。一方で、投資にかけるお金を増やせば増やすほど、未来につなげることができます。
消費・浪費とは、いわば「今」のみを考えてお金を使うことです。
例えば、日々の生活にかかる水道光熱費の支払いや、日々の自炊にかかる費用など、生活に必要なものに対してお金を使うことは「消費」にあたります。
また、見栄のためにブランド品を購入したり、使っていないアプリに長年課金していたりするなど、お金を無駄に使うことは「浪費」にあたります。
今この瞬間を楽しんだり、欲望を満たしたりするためにお金を使うことは、一時的に人生を豊かにすることは否定しません。しかし、未来へ活かすことができなければ、はっきり言って死に金です。副業で稼いだお金を上手く活用したいのであれば、まず「浪費」にかけるお金をやめましょう。
だからこそ、DUAL WORKでは副業で稼いだお金を有効に活用するために、「投資」を積極的に推奨しています。本業で稼いだお金を日々の生活にあて、副業で稼いだ余剰資金を投資に回すようにすれば、様々なリスクを軽減した状態でチャレンジングな選択ができるようになります。
さらに「余剰資金をどう使ったら、自分の将来をより良くできるか？」といった自省する視点を持つことで、浪費を防ぐ効果も期待できます。
投資をするなら「俺か、俺以外か」
先程、副業で稼いだお金を有効活用するのであれば「投資」に回すことをお伝えしました。とはいえ、投資には株式や不動産など多くの金融商品としての投資先があるだけでなく、最近では仮想通貨（ビットコインなど）にも注目が集まり、その投資先は様々です。
DUAL WORKとしては、「株式」「不動産」などの成熟したマーケットでの投資を行うか、「自己投資」に回すことがもっとも有効なお金の使い方であると考えています。
株式投資を始める上で知っておきたい考え方については、専門家に取材した過去の記事で触れていますので、ぜひご参照ください。
そこで、投資において、もっとも裏切らない投資のひとつが「自己投資」です。自己投資とは、知識や体験などにお金を払って学習し、そこで得られた知見を活かしてより大きなリターンを得る投資方法です。金融商品へ投資をする場合は損をする可能性が伴う一方で、自己投資であれば失敗すらも自分の経験として蓄積できます。
また、これはあまり言及されませんが、自己投資にも複利の効果があります。一度手に入れた知見をもとにさらなる学習を続けることで、点と点がつながり、より本質に迫った学びが得られるからです。特に若い20代は、40代や50代とは異なり、時間も吸収力もあります。貯蓄に回す金額は最低限にとどめ、できるだけ多くを自己投資に回すことが将来的な差につながります。
アインシュタインは「複利」を人類最大の発明と呼んだ。「複利」は人間の成長でも効果を発揮する。20代で頑張った人とそうでない人で30歳の時に埋められない差が生じるのは「複利」によるものだ。有価証券投資より自己投資の方が遥かに利回りが高い。若い時は「自己投資×複利効果」で急成長すべき。
— Tomo (@tomo_hedge) February 6, 2021
（アメリカで活躍する証券マンの tomoさん も積極的に自己投資をして、NYへの海外駐在を勝ち取った一人です）
おすすめの自己投資3選
自己投資する対象に関しては、ジャンルを問わず、幅広い物事に挑戦してみましょう。一見、仕事とは関係ないようなものに自分の時間とお金を使うことで、偶発的にアイデアが浮かび、仕事やプライベートにおいて大きな気付きを得ることがあります。副業で得られたお金を自己投資に回すなら、おすすめしたい投資先を3つご紹介します。
コミュニティに所属する
オンラインサロンや経営者倶楽部、その他ビジネススクールなど、新しいコミュニティに所属してみましょう。有料でも無料でも構いません。自分が魅力的に感じる場所に積極的に出向いて、新しい人と出会うことです。目的意識が高い人が集まる場所での活動や勉強会などに参加することで、「ヒト」からの刺激を受けることができます。同世代ですでに結果を出している人や、人生の先輩とも呼べる大御所の人、はたまた自分よりも若く目を輝かせている人たち…。その人たちから生の刺激を受けることは、自分の世界を拡張することになります。
普段の仕事では出会えないような人にも知り会うことは、仕事やプライベートでもいい刺激となります。普段の生活にもハリが出て、仕事へのモチベーションも変化するでしょう。
自分に合ったコミュニティを見つけるには、興味のあるコミュニティに複数参加してみることです。いきなり長く所属しようと思うのではなく、短期間で軽くお試しをする気持ちが大切です。たとえ相性が悪かったとしても経験値になります。もし相性や居心地が良いと感じれば引き続き参加してみましょう。
またこれは経験則ですが、有料かつ高額のコミュニティの中には経営者の方が多く参加している傾向があります。そうしたコミュニティに飛び込む場合、若さはプラスに作用します。経営者の多くは若い人に伝えたい想いが強く、また自分が所属するコミュニティに誇りを感じています。そこに飛び込んできて学ぼうとする若者を歓迎してくれるのです。リアルなコミュニティに参加して、これまでにない出会いを楽しんでみましょう。
習い事をする
英会話やボイストレーニング、ペン字でも極真空手でも、なんでも構いません。自己投資として習い事を始めてみましょう。直接仕事に結びつくようなものだけでなく、完全に趣味として取り組んでみるのもおすすめです。継続して習い続けることで、実際に副業で自分が講師をする側に回ったり、ひょんなきっかけで仕事につながったりするので、真剣に取り組んでみると新たな人生の一面が開かれるかもしれません。
これから新しく習い事を探すのであれば、あえてマイナーな習い事を始めてみるのも良いでしょう。
英会話やヨガなど人気の高いものは他の人との差別化が図りづらいですが、マイナーであるほど個性的な経験ができます。例えば、披露する機会はなくとも社交ダンスを始めてみたり、一芸としてマジックを習ったりするなど、意外性のあるものに取り組んでみます。その結果、新たな発想を学ぶことができ、会話にも幅が広がるかもしれません。人間の魅力は経験してきた幅と深さで決まります。習い事は中長期で取り組み、自分という存在の新たな一面を気づかせてくれる役割を持っています。自分が興味を持っていることは、体に十分に動くうちに、積極的に習いに出てみることをおすすめします。
本を読む
読書は最も身近で手軽な自己投資です。コスパも抜群。これ以上に有効な自己投資を私は知りません。
本を読むとは、いわば先人の人生を追体験することです。人生の中で一人の人間が体験できることはごくわずかですが、本を活用すれば短時間で他人の経験や思考を学ぶことができます。本の選び方は、ビジネスから実用書、学術書に限らず小説まで幅広く読むことをおすすめします。一見、まったく役に立たなそうな内容でも、いつかどこかで点と点が繋がり、アイデアのヒントになったりするので、本を読む経験に無駄はありません。
本を読む上で大事なことは、本の中から自分を変える一行を見つけることです。
自己投資として本を読む目的は、自分の思考や行動を変化させ、成長することです。完読を目指すのではなく、いかに自分を変える本に出会えるかが大事になります。もし実践してみたいと思える内容が見つかったら、すぐに行動に移しましょう。その小さな行動の積み重ねが、あなたの習慣や行動、そして周囲の評価を変えてくれるのです。
つまるところ、すべては「出会い」のため
おすすめの自己投資として、コミュニティに所属する、習い事を始める、本を読む。の3つをご紹介しました。これらはすべて「出会い」のためです。他人との出会い、自分との出会い、一文との出会い。人は出会いでしか変わることができません。自ら出会いの機会を作り出し、その出会いによって自分を成長させていきましょう。それが自己投資をするときのマインドセットです。
そのためにも、副業で得られたお金は賢く運用していきましょう。理想は「副業→投資→副業→投資」と、副業で稼いだお金でさらなる知見を獲得していくループを回すことです。良い自己投資を通して、より人生の幅を広げましょう。
執筆： 大畑朋子
企画・編集： 新井勇作
デザイン： 中山亜希
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