ライフワークは「過去と動詞の掛け算」で作られる #dualwork

「今の仕事はあなたのライフワークですか?」

この記事を開いたあなたは、ひょっとしたら仕事に対して漠然とした悩みや不満を抱えているかもしれません。

好むと好まざるに関わらず、人生における大半の時間は仕事に費やされます。

誰もが幸福度の高い仕事を求める一方で、現状に満足していない人も多く存在しているのではないでしょうか。仮に報酬の良い仕事が見つかったとしても、それが自分の人生でライフワークとして取り組むべきものとは限りません。

生涯をかけて取り組む仕事である「ライフワーク」を見つけるためには、どうしたら良いのでしょうか? 本記事では、DUAL WORK流のライフワークの見つけ方をご紹介します。

結論、複業とライフワークは相性が良い


DUAL WORKが考えるライフワークは、以下のように定義しています。

1. 自分が「好き」と感じられる
2. 社会的に意義があると信じられる
3. そして、自分の意志で生涯現役を続けられる

本来の理想は、本業がライフワークになっていることです。

しかし、会社に属している働き方では「仕事=受動的なもの」になりがちです。本来の自分がやりたかった仕事ではない作業も含めて、仕事は構成されているからです。

もちろん、会社の中で「好き」や「意義」を見出して働けることを否定しません。しかし、現実的に考えても日本型雇用の仕組みでは、勤め人として働く限り「異動」や「出世競争」とは無縁でいられませんし、何よりも「3. 生涯現役」を続けるのは難しいのが現実です。

だからこそ、所属する会社の仕組みに影響を受けることなく、自分の意志で好きな仕事を続けられるように、複業の形でライフワークになりうるものを探すのが最適解だと確信しています。

ライフワークのヒントは「過去」にある


それでは、ライフワークを見つけるヒントはどこにあるのでしょうか?
自分が昔からやりたかった仕事や憧れの職業は、本当にライフワークになるのでしょうか?

残念ながら、体験したことのない職業に憧れだけで飛び込むことは推奨できません。もちろん、あなたが若く体力も気力も十分にあるならば、新卒の大学生のようにこれから先のキャリアを切り開いていくことを応援しています。

不満のある会社勤めが長くなると多くの人が「現在」を直視できず、自分にとっての理想の働き方は「未来」にあると考えがちです。しかし、実際はみなさんが「過去」に行ってきた仕事の中にライフワークのヒントがあるのです。

皆さんは、これまでご自身の経験の中で「心をときめかせて打ち込んだ経験」はありませんでしたか?その経験を思い出して細かく因数分解し、その要素を満たす仕事の中に、自分が本当にやりがいを感じるものを探すのです。そして「何に心がときめいたか」という”What”の文脈で考えるのではなく、「何をしている時に心がときめいたか」という”What to do”の動詞を含めた文脈で整理しましょう

例えば、「部下に仕事を教える時に、どうやったらわかりやすく伝えられるだろう?」と教材を新規に作成するときの工夫に心がときめいた経験があったとします。その場合「教える」行為を軸に、自分に合ったライフワークを考えてみるのです。講師や先生などの仕事もそうですし、本業での経験を活かしたコンサルティングなども該当するかもしれません。

自分自身が心から楽しいと感じられる「動詞」から派生する職業をリストアップしてみましょう。

他にも、広報の仕事で社内インタビュー記事を執筆したときに心がときめいた経験があるのならば、「見知らぬ人に『会う』」ことからカウンセラーなどの職業や、「文章を『書く』」ことに楽しさを感じたのであればライターやブロガーなどもライフワークになり得る可能性を持っています。

大事なことは、小さくじっくりと始める姿勢


こうして、自身の過去の実際の体験をもとに要素を分解し、自分が「楽しい」と感じられる仕事を「動詞」から探していきましょう。この方法で見つけた職業を、次は仕事として続ける仕組みや方法を新たに考えていきます。

ライフワークになりうる仕事を見つけたら、ぜひ、はじめは複業でチャレンジしてみましょう。いきなり本業を変えるのではなく、緩やかに生活の中に組み込んで答え合わせをするのです。突然の思いつきで大きく行動を移すのではなく、小さくじっくりと始める姿勢が重要です。

複業であれば、自分の判断で始められるだけでなく、心に余裕もあるので軌道修正も簡単です。全ての仕事に共通しますが、どんな仕事であってもある程度の時間をかけて取り組まなければ、その仕事に取り組む意義や、仕事の面白さが見えてこないものです。だからこそ、複業でじっくり腰を据えて、小さくはじめ、長く続けるのが良いのではないでしょうか。 

好きを仕事にするライフワークこそ「楽しむ」ことを優先して考え、複業でもっと身軽に取り組むべきです。その際に、振り返るべきは「自分の心がときめいた過去の経験であり、その時に自分が何をしていたか?という動詞で考えること」です。実際に心がときめいたことを複業として続ける中で、徐々に生活の軸足が本業からライフワーク側に動かせるようになればいいのです。

世の中の多くは、実際にやってみるまで向きも不向きは分かりません。本をどんなに読んで知識を詰め込んだところで、実際の1回の経験に勝るものはありません。

複業を通じて、自らの人生を能動的にデザインしましょう。ぜひ自分のライフワークが見つかるまで、何度も挑戦する人生を踏み出してみてはいかがでしょうか?DUAL WORKはそんなあなたの背中を押せるメディアでありたいと考えています。

執筆:大畑朋子 
企画・編集:新井勇作
デザイン: 中山亜希

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