クラウドソーシングやスキルシェアサービスの登場により、誰もが気軽に複業できるようになりました。営業する手間を省いて仕事を獲得できるため、フリーランスのみならず、主婦やサラリーマンなど多くの方が利用しています。
ところが、複数のクラウドソーシングサービスが出回っているため、どれを利用すべきか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。本記事では様々なサービスの中から、フリーランス型の複業として働ける注目の5つをご紹介します。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは「外部に仕事を発注したい企業と、仕事を探している人をマッチングするサービス」です。フリーランスや副業ワーカーを中心に、多くの方に利用されています。仕事内容は、アプリ開発やバナーデザインなどの専門知識を要するものから、データ入力やアンケートモニターなどスキルを必要としないものまで、多岐に渡ります。
案件の獲得方法は価格決定者の軸と、価格と質の選考基準軸で整理をすると①ドラフト式、②プロジェクト式、③タスク式、④コンペ式の4つに分類が可能です。
①ドラフト式:専門サービスを登録している受注者に、発注者側が個別に選んで仕事を依頼する方式。自分を商品として出品する場合も相手方の指名を得る意味でドラフト式と言える。
②プロジェクト式:公開案件に対し、受注者が過去実績などから見積もり提案を行い、プロジェクトにフィットする人を対象に仕事を依頼する方式。
③コンペ式:発注者側が報酬金額を設定した募集案件に対して、受注者が成果物を提案する方式。発注者が気に入った提案に対して設定された報酬を支払う。
④タスク式:発注者が単発案件を登録し、受注者が見積もりを提案する方式。単純労働型の案件が多く、安い価格を提示した人が仕事を依頼する。
利用するサービスによって、全方位的に職種やスキルを募集する総合的な働き方が求められる案件や、デザインやエンジニアなどの専門スキルに特化した案件などの特徴が異なります。DUAL WORKとしては過去記事でご紹介してきたようにフリーランス型の複業には本業の延長線上で複業をする場合や、自分の趣味を複業にする場合があります。どちらの複業でも良いと思いますが、最終的には自分の販売価格は自分で決められる働き方(ドラフト式やプロジェクト式)の案件に移行していくことをおすすめしています。
クラウドソーシング比較5選
比較に用いたポイントは「求められる職種・スキル」「案件の方式」「手数料」「支払いサイクル」の4つです。以下では、これらのポイントを踏まえ、複業を開始する時に候補となりえる代表的なクラウドソーシング5選をご紹介します。是非DUAL WORKをしてみたい皆さんは「ご自身が持っているスキルは、どのソーシングサービスなら販売できるのか?」という観点で見ていただけると良いでしょう。早速、行ってみましょう!
ランサーズ
【概要】
日本初のクラウドソーシングとして2008年にスタートした、日本最大級のフリーランス向けのサービスです。2021年5月時点では270種類以上のスキルを活用できる案件が、常時200万件以上登録されています。 発注が確定した段階で発注者が報酬を仮払する制度などがあり、働く側からは未払いなどのトラブルもありません。また、24時間365日体制のサポートも整っているなど、運営側の支援が手厚いことも特徴です。
【主な仕事】
・コンサルティング、専門職、事務
・Web制作・Webデザイン
・デザイン制作
・ライティング、ネーミング
・システム開発・運用
・翻訳・通訳サービス
・写真撮影・動画編集・ナレーション
・営業、マーケティング、企画
・タスク、作業
【依頼形式】
・プロジェクト式
・コンペ式
・タスク式
・求人
【手数料】
・手数料は報酬額に応じて5-20%
(報酬額が大きくなるほど手数料が低い)
【報酬の支払い】
月2回(15日締め・月末振り込み、月末締め・翌月15日振り込み)
クラウドワークス
【概要】
ランサーズと並び、国内最大級の案件数を誇るクラウドソーシングサービスです。2021年5月時点で、登録者は全国約300万人おり、200種類以上の案件が登録されています。クラウドワークスで活躍されているワーカーを評価し、認定する「プロクラウドワーカー制度」など、信頼できる取引環境に力を入れていることが特徴です。
【主な仕事】
IT系
・システム開発
・アプリ・スマートフォン開発
・ハードウェア設計・開発
・ホームページ制作・Webデザイン
・ECサイト・ネットショップ構築
クリエイティブ系
・デザイン
・3D・CG制作
・写真撮影・画像制作・動画編集
・音楽作成
・ネーミング・アイデア
・ライティング・記事作成
・翻訳・通訳サービス
事務系
・事務・カンタン作業
コンサルティング系
・ビジネス・マーケティング・企画
・プロジェクト・保守運用メンバー募集
その他
・暮らし・社会
【依頼形式】
・プロジェクト式(固定報酬制・時間単価制)
・コンペ式
・タスク式
・求人
【手数料】
手数料は報酬額に応じて5-20%
(報酬額が大きくなるほど手数料が低い)
【報酬の支払い】
月2回(15日締め・月末振り込み、月末締め・翌月15日振り込み)
エンジニアは特別に、専属サポーターがキャリアサポートまで徹底支援する「クラウドテック」として運営されています。
ココナラ
【概要】
「知識・スキル・経験」などの得意を売り買いできるスキルシェアサービスです。運営企業である株式会社ココナラは、2021年3月19日に上場しました。WEBサイト制作・デザインやライティングの他、美容・占い・似顔絵など、ビジネスにとどまらず、カルチャーまで扱う点がポイントです。
ご自身が保有するスキルや経験、ポートフォリオを登録し、実績をアピールしながら、自身の希望する金額でサービス出品が行えます。また、公募案件から自分が興味を持ったものを選び、提案することもできます。
【主な仕事】
IT系
・IT、プログラミング
・Webサイト制作、Webデザイン
クリエイティブ系
・デザイン
・イラスト、似顔絵、漫画
・音楽、ナレーション
・動画編集、写真撮影、画像制作
・出張撮影
・ライティング、ネーミング
コンサルティング系
・ビジネスサポート・代行
・ビジネス相談、アドバイス
・集客・WEBマーケティング
・悩み相談、カウンセリング
・キャリア、就職、資格、学習
・弁護士検索、法律Q&A
その他
・恋愛、結婚
・美容、ファッション、健康
・ライフスタイル
・趣味、エンターテイメント
・占い
・士業
・マネー、副業、アフィリエイト
・ハウスクリーニング
・その他
【依頼形式】
・ドラフト式(一部、プロジェクト式)
【手数料】
・販売金額の22%
【支払い】
月2回(15日締め・同月20日振り込み、月末締め・翌月5日振り込み)
TIME TICKET Pro
【概要】
フリーランスエンジニア・デザイナーに特化し、個人が法人向けにスキルと時間を切り売りできるクラウドソーシングサービスです。専属コンサルタントがフルサポートを行い、キャリア相談を行いながら、案件獲得ができます。
前払いサービス「ZenPay」も手数料0円で利用でき、業務完了前に報酬を受け取ることも可能です。また、報酬(取引金額)が上がれば上がるほど、手数料が軽減されるため、自分の頑張りがダイレクトに反映される点も特徴です。
【主な仕事】
・ITコンサルタント
・アプリケーションエンジニア
・WEBディレクター
・グラフィックデザイナー
・SAPコンサルタント
など領域が明確な分、高いスキルが要求される仕事が中心です。
【依頼形式】
・プロジェクト式
【手数料】
・取引金額の11〜16%
【支払い】
随時支払いに対応
TIME TICKET Proに
WORKERとして登録する
ビザスク
【概要】
BtoB業界を中心に現職からOBまで、豊富な経験を持つアドバイザーから、知見の共有を行えるスポットコンサルサービスです。2020年9月時点で、約10万人の業界有識者が登録しており、主に新規事業、研究開発、営業活動などで活用されています。運営会社である株式会社ビザスクは、2020年3月に東証マザーズに上場しました。
1時間単位のスキマ時間でアドバイスを実施できるだけでなく、職歴・氏名の公開有無の選択が可能です。また、アドバイザー向けにコンプライアンスのトレーニングを実施しているため、安心して知見の共有が行えます。
【主な仕事】
・調査やインタビュー
・専門的なアドバイス
・その他
※登録した職歴・ビジネス経験をもとに公募案件に提案 or 指名相談
【依頼形式】
・ドラフト式
【手数料】
・謝礼金額の30%
【報酬の支払い】
月1回(完了報告日の翌月末日)
クラウドソーシングに登録して、始めてみよう!
以上、代表的なクラウドソーシング5選でした。クラウドソーシングサービスは、ちょっとしたスキルやスキマ時間があれば始められるものもあれば、本格的にビジネスとして十分な報酬を期待できるものまで様々な種類があります。自分自身は、どのようなスキルを持っているのかを棚卸しをした上で、またどれくらいリソースを割くことができるのか考えながら、最適なサービスに登録して複業を開始してみてはいかがでしょうか。
皆さんが新しくDUAL WORKERとして働き始めることを編集部として応援しています。