Upworkの手数料は高い?初心者が知っておくべきメリットとデメリット

フリーランスとして活躍する機会が広がる中、海外クライアントから仕事を受注できるプラットフォームの利用が注目されています。その代表格が「Upwork」です。Upworkは世界最大級のクラウドソーシングサイトで、多種多様な案件に世界中のフリーランサーがアクセスできます。初心者でも比較的簡単に海外案件を獲得できる一方で、手数料などのデメリットもあります。本記事では、Upworkの概要からメリット・デメリットまで、わかりやすく解説します。海外で稼ぎたい方は、ぜひ確認してみてください。

Upworkとは

Upworkは、世界中のフリーランサーと企業・個人クライアントを結びつけるプラットフォームです。特定の企業に所属する必要がなく、世界中のさまざまなクライアントから仕事を受注することができます。特徴は、プログラミング、デザイン、ライティング、翻訳、マーケティングなど、多様な分野の案件が掲載されていること。

国境を越えたマッチングが可能なので、世界中から良質な案件やスキルの高いフリーランサーを見つけられるのが大きな利点です。例えば日本のクライアントは、英語が堪能な海外のフリーランサーに翻訳を依頼できます。一方、日本人フリーランサーは海外の企業からWebデザインやプログラミングの案件を受注できます。

このように、Upworkではスキルと仕事のグローバルなマッチングが行われています。

また、仕事に専念できるよう、Upwork側で契約管理や支払いなどのサポートも提供されています。安全で公平な環境が整えられているため、初心者でも気軽にチャレンジできるのも魅力の一つです。

Upworkのメリット

ここでは、3つのメリットについてご紹介します。

1. 世界中から案件が獲得できる

Upworkのプラットフォームには世界中から多種多様な案件が掲載されています。言語の壁もありますが、翻訳ソフトを使いこなせれば、多少の英語力でも、多くの選択肢から自分に合った案件を見つけられる可能性が高まります。

海外の案件を受注することで、新しい分野や文化に触れられるというメリットもあります。自分のスキルを世界に発信でき、視野を広げるチャンスにもなります。また、海外クライアントとの協業を通して、異文化交流やグローバルな人脈を築くこともできるでしょう。

2. 外貨で収入を得られる(特に円安はメリット大!)

Upworkで外国のクライアントと契約すると、外貨建ての収入を得ることができます。特に円安の際には、為替レートの影響で実質的な収入が増える傾向にあります。

例えば、1ドル=130円のときに100ドルの収入があれば、130×100=13,000円の収入となります。しかし、その後円安が進んで1ドル=150円になると、同じ100ドルの収入でも150×100=15,000円の収入に増えるのです。

このように、外貨建ての収入があると、自国通貨が下落した場合に実質的な収入アップにつながります。円安が進行する中、Upworkで外貨収入を得ることは大きなメリットです。

加えて、外貨での収入は将来のために外貨建て資産を構築できる点でも有利です。外貨預金や外国投資信託などに資金を回せば、自国通貨の価値下落リスクから一定の資産を守ることができるでしょう。

3. 簡単な作業で始められるものも多い

簡単な作業で始められる具体例としては、翻訳や日本語の校正、データ入力といった作業があげられます。こうした単純作業は、特別なスキルを必要としないため、Upworkに初めて登録したフリーランサーでも比較的容易に受注できる案件となっています。

本業の傍ら副業としてUpworkで単純作業を請け負うのも一つの選択肢です。このように、難易度の低い案件から徐々にスキルを磨き、より高単価の案件を獲得していくことができるのがUpworkの利点です。

Upworkのデメリット

1. 手数料がかかる

Upworkでは、フリーランサーがクライアントから受注した報酬の一部を手数料として徴収されます。この手数料率は、常に10%です。手数料自体がかかることは避けられません。自分の報酬から一定割合を手数料として支払う必要があります。

2. 時差によっては、朝・夜に仕事をすることになる

時差の影響により、クライアントの拠点に合わせて朝早くや夜遅くに対応しなければならない場合があります。特に欧米のクライアントが多い場合、日本の標準的な労働時間とはずれが生じやすくなります。クライアントの要求に合わせなければならないと、深夜や早朝に作業を行う必要が出てきます。

3. 本名と顔写真での登録が必須

Upworkは本名と顔写真での登録が必要です。これにより、ユーザーの信頼性が高まり、クライアントはフリーランサーの実在を確認できます。しかし一方で、プライバシーの観点から本名や顔写真を公開することに抵抗を感じる人もいるでしょう。

Upworkを使うべき理由

  1. 海外クライアントを自ら見つけるのは難しい

個人でフリーランスとして海外クライアントのリモート求人を見つけることは、非常に難しいものです。仮に、見つけたとしても、面接から採用まで一連のプロセスを日本語以外の言語で行うことはハードルが高いでしょう。

一方で、Upworkは世界中からたくさんの求人案件が集まっているため、自由に自分にあう案件を見つけることができます。仕事内容や企業によってはビデオ会議を実施することがないため、翻訳ソフトさえ使いこなせれば、問題ない場合がほとんどです。

さらに、実績評価システムがあり、信頼できるフリーランサーやクライアントを選びやすくなっています。加えて、キーワード検索機能などにより、効率的に自分に合った案件を探し出すことができます。

つまり、Upworkには海外クライアントを獲得する上での様々な障壁を乗り越える仕組みが用意されているため、個人で探すよりはるかに容易に海外クライアントとマッチングできるのです。

2. 安全性を保証してくれる

Upworkは信頼できるプラットフォームであり、クライアントとフリーランサーの両者の安全性を保証してくれます。具体的には以下のような点が挙げられます。

・作業完了後にクライアントから支払いがあれば、Upworkが仲介して対価を受け取れる。
・クライアントとフリーランサーの実績評価システムがあり、過去の評価を参考にできる。
・専門のカスタマーサポートチームがあり、トラブル発生時の対応をしてくれる。

特に、支払い面は重要です。単独で海外クライアントと取引する場合、支払い保証がなく、トラブルの危険性が高まります。Upworkを介することで、支払いリスクを最小限に抑えられます。また、評価システムにより、クライアントやフリーランサーの信頼性も事前に確認できます。

3. 単発〜継続案件まであるので、自分の働き方に応じて案件を選べる

Upworkには、単発のちょっとした作業から、長期にわたる継続的な案件まで様々な案件が掲載されています。フリーランサーの方は自分の希望や生活スタイルに合わせて、柔軟に案件を選ぶことができます。

例えば、空いた時間を活用したい方は短期の単発案件を、本格的にフリーランスとして働きたい方は継続的な長期案件を選ぶことができます。子育て中の主婦の方でも、家事や育児と両立しやすい小さな単発案件から始められます。

また、複数の案件を掛け持ちすることも可能です。継続的な大きな案件に加えて、小さな単発案件を組み合わせることで、収入の多様化を図ることができます。自分のスキルセットに合わせて、得意分野の案件を選びながら、経験を積んでスキルアップしていくこともできます。

まとめ

Upworkには一長一短がありますが、世界中のクライアントと直接つながれる大きなメリットがあります。様々なスキルレベルの案件があり、自分に合った仕事を選べるのも魅力です。単発案件から始めて経験を積み、徐々にスキルアップしながら高単価の継続案件を獲得するのがおすすめです。

はじめは安全で簡単な案件から少しずつ挑戦し、高評価を重ねることで信用を高めていきましょう。Upworkでは高評価が全てです。高評価を維持できれば、継続して良質な案件を獲得できるはずです。

言語の壁もありますが、通訳ツールを使えばコミュニケーションは十分に可能です。Upworkは世界中のクライアントとつながれるフリーランスの登竜門といえるでしょう。自分のスキルと働き方に合わせて、しっかりと活用していきましょう。

執筆: 大畑朋子
イラスト: 中山亜希
編集: 新井勇作

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