「片付けは、お客様のありたい姿を一緒に考えること」メルカリ×整理収納アドバイザー yokoが向き合う複業キャリア #dualwork

「小学生の頃から、友達の部屋を片付けることが多くて。そこから複業につながったんです」

 

そう語ってくれたのは、yokoさん。本業でメルカリに携わる傍ら、複業で整理収納アドバイザーをしています。

 

どのような経緯で複業を始められたのか、また整理収納アドバイザーとして活躍されるまでの取り組みについてお話いただきました。

 


yokoさん(Twitter:@yoko_home11級整理収納アドバイザー・防災備蓄収納プランナー
株式会社メルカリ People&Culture / D&I Strategy Team / D&I Lead2013年東京女子大学 社会学専攻卒業。人材サービス企業、マーケティングリサーチ企業の2社を経て、2018年11月メルカリに入社。第1子の育休中に複業として整理収納アドバイザーの仕事を始める。メルカリでは人事部門で採用アシスタント、人員計画管理等を経験した後、「業務改善担当」として法務へ異動。コロナ禍においては電子署名ツールの導入PJを主導するなど約2年間法務業務の改善担当を務める。2021年1月より再び人事部門に戻り、現在はD&I Leadとしてメルカリグループの組織とプロダクトにおけるダイバーシティ&インクルージョンの戦略立案・実行サポートを担っている。

 

忘れられていた「片付け」の記憶。得意なことが複業に

 

──yokoさんはメルカリで働いている傍ら、2つの複業をされていますね。複業を始めようと思ったきっかけを教えてください。

幼少期を過ごした家庭環境の影響が大きかったと思います。私の祖父はお寺の住職をする傍ら、祖母と共に幼稚園を経営しています。父も寺の住職でありながら鍼灸院を開業していたこともあり、サラリーマン家庭とは異なる環境でした。「良い会社に入らなければいけない」といった感覚が元々なく、一つの会社で定年まで働く意識が薄かったように感じます。

 

また、私は7歳から18歳まで、難病を患っていた母の精神的・身体的介助をしながら生活していました。そのため、これまでの人生で自分のためだけに使えた時間は、大学時代から結婚・出産を経験する26歳までの7年だけでした。常に誰かのために生きてきたからこそ「社会人になったら自分らしくいられる場所をいくつか持とう」と学生時代から考えていたんです。その結果、いまの複業につながっています。

──複業がご自身の居場所になっているんですね。整理収納アドバイザーはどういった経緯で始められたのでしょうか。

前職で息子を出産して1年間の育休をとっていたときに、ふと自分の携帯の検索履歴を調べたんです。その時に「片付け」「収納」と偏った検索をしていることに気づいて。そういえば、小学生の時から友達の部屋を片付けていたと思い出しました。とはいえ、片付けが得意だったり、好きだったりという自覚がなかったので、忘れていたんですよね。

 

同時に、新卒時代に友人から「部屋を片づけてほしい」と依頼され、軽い気持ちで引き受けたことも思い出しました。記憶がつながってやっと、片付けは自分の得意なことであり、ビジネスにもつながると気づいた。そこから整理収納アドバイザー1級の資格も取得して、本格的に仕事にすることを決めました。

 

ブログのPV数が急上昇。非営業・口コミを通して、顧客を獲得

 

──実際に仕事として取り組むことを決めてから、どんなことをされたのでしょうか?

育休中にまずはLINEブログを開設し、効果的な片付けのメソッドや心得などを更新していました。さらに、友人にお願いして低価格でモニターになってもらい、そのBefore・Afterと感想を定期的に更新しました。

 

すると、ブログを始めて数カ月後にPV数がいきなり2万に急上昇し、知らない人からもぽつぽつと依頼が来るようになったんです。はじめはPV数が伸びた原因がわからなかったのですが、ご依頼いただいたお客様にお話を伺うと「LINEのタイムラインにブログ記事が載っていて知りました」という方が多くて。私自身は全然掲載されていることを知らなかったのですが、なんとなくLINEブログを選んでラッキーだと思いました。

 

そこからFacebookやTwitterなど自分の知り合いに向けて「会社員をしながら整理収納アドバイザーをしています」と発信し始めました。知り合いの依頼をはじめ、軽いつながりの方からもご連絡をいただくようになり、少しずつ職場や友人の口コミを通して仕事が広がっていきました。

 

──整理収納アドバイザーをされるにあたり、競合調査なども行ったのでしょうか?

他の整理収納アドバイザーがどのようにお客様の相談に乗っているのか調査しました。オンラインや対面でコンサルティングされている方が多いので、素性を明かさずにお話を聞きに行きましたね。

 

他にも、どのようなロジックが提供されているのか知りたいので、他の整理収納アドバイザーさんの本が新しく出版されていたら一通り目を通すようにしています。

 

──様々な努力の積み重ねが、仕事獲得につながっているのですね。

自ら営業しなくても仕事の依頼をいただく方法は、整理収納アドバイザーの仕事を始めた当初から意識していました。というのも、メルカリに入る前までは法人営業職だったので、新規開拓で営業し続ける大変さを身に染みて分かっていたからです。営業には行動量が当然必要ですが、ただ製品を売り込むのではなく、まず第一に「お客様にとっていい仕事をする」こと。それが一番効率の良い営業活動だと気づきました。そうすると、クライアント自ら別の部署の人を紹介してくださったり、その人が転職した先の企業で私に発注し続けてくださるというプラスの連鎖を経験したんです。

 

これは複業でもプラスに働いています。私は会社を辞めて起業しようとは考えていないので、有名になって大きな仕事をする!というような理想は掲げていません。片付けをすることがとにかく好きなだけなので、仕事の規模は小さくて良いから長く続けたいんです。

 

本業や子育てもあるので多くても月3件ほどしか担当できませんが、依頼してくださったお客様がファンになってくれるようなクオリティの高い仕事をしたい。そして、お客様が自然と人に紹介したくなるような仕事ができたら嬉しいですね。

 

──なるほど。クオリティの高い仕事をする上で意識していることはあるのでしょうか?

私の仕事は、整理収納を代行するのではなく、お客様ご自身がスキルを身に着けるためのレッスンだと考えています。なので、私に依頼してくださったら、お客様ご自身が一生納得できる家に住める状態に持っていくことを念頭に置いています。そのためにも、できるだけ丁寧なヒアリングとアドバイスを行うようにしていますね。

 

片付けは、お客様の人生の課題をともに考えること

 

──整理収納アドバイザーをされている中で、最もやりがいを感じるのはどのようなところでしょう?

少し大げさに聴こえるかもしれませんが、お客様の人生の課題を一緒に考えることです。なぜ部屋が片付かないのか?その原因を紐解いていくと、「収納が苦手だから」という人は実は少なくて。「何が今の自分に必要なのか」という決断・取捨選択ができていないことが大半です。片付けとは、「モノ」を通して人が抱える心のモヤモヤをみていく作業です。パートナーやご友人との関係に悩まれている方、仕事の悩みを抱えている方など、片付いていない部屋を見ることで「その人が人生のどういうところで理想と乖離しているのか」が物理的にわかることがあります。

 

私のお客様のメインは専業主婦の方やファミリー層ですが、片付けを通して「パートナーとちゃんと話し合えていますか?」という質問をすることが多いです。問題の本質は収納スキルではなく、パートナー間でお互いにどういう暮らしをしたいか話し合えていないことにあるかもしれないからです。他にも、仕事のボトルネックを改善できていないなど、全然違う話に帰結することもあります。

 

私は、片付けを通してご依頼いただいたお客様の人生を1歩前に進むためのお手伝いができると思っています。実際に、お客様が私のレッスンを受けた後に「パートナーと話し合えました」「新しい仕事に就けました」など連絡をいただくことがあります。そういう報告をもらえた時に、良かったなと思いますね。

 

──片付けを通して、人の課題に向き合うことができるのですね。整理収納アドバイザーとして軌道に乗り始めてからメルカリへ転職されていますが、こちらも片付けとの相性が良さそうですね。

実は、整理収納アドバイザーの仕事をしていたことが転職のきっかけにつながったんです。私のお客様がメルカリで不要になったものを処分されているのをみて「すごく良いサービスだ」と思って。メルカリの「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」という循環型社会にも共感し、メルカリへの入社を決意しました。

 

──最後に、これから複業を始めようとしている人に向けてメッセージをお願いします。

複業と本業で働き方は異なりますが、それぞれに得られるものがあります。自分の働き方を決めつけて視野を狭めるのではなく、時代や環境の変化に合わせて柔軟に対応していってほしいです。

 

そんなyokoさんへの整理収納のご依頼はこちらのサイトから。

https://yokohome1.mystrikingly.com/

是非、人生がかわるyokoさんの整理収納で、新しい生活を踏み出して下さい!

 

企画・執筆:中島未知代
編集: 大畑朋子
デザイン: 中山亜希

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