副業で稼ぐヒントは「競合分析」にあり!最短で結果を出す調べ方 #dualwork

副業で提供する商品やサービスの内容を検討する上で、市場調査は欠かせないものです。とはいえ、市場調査とひとくちに言っても、ニーズや平均価格、売上規模など様々な角度から何を分析すればよいのか?分からない人が多いのではないでしょうか?

でも、シンプルに考えて「自分が提供しようとしているサービスは、世界で一番最初に自分が提供するサービスなのか?」と考えてみてください。多くの場合、この質問の答えは”No“となるはずです。

その時、自分が副業でサービスを提供するときに有効活用できる情報を手っ取り早く手に入れたい…と考えているのであれば「競合調査」をすることです。

すなわち、市場調査とは競合調査のこと。

他社がどのように商品・サービスを提供しているか、調査費用として投資することで、すぐに自分のビジネスに反映できます。今回は、競合調査をすべき理由や始めるタイミング、確認すべき観点など、筆者の実例を交えてご紹介します。

競合調査が必要な理由とは?

競合調査とは、他社の商品・サービスに関して特徴や強み・弱みなどを把握し、自分のビジネスの改善に役立てる手法です。実際にどの程度の商品・サービスを提供すれば、どれくらいのお金を受け取れるのかを体感することで、自分が提供するビジネスのクオリティとの差分を把握します。

競合調査をせずにいきなり独自のサービス・商品を提供した場合、「全然売れなかった」「一度はサービスを利用してくれたものの、継続が見込めなかった…」など、思うような対価を得られないかもしれません。

身近な例として、メルカリ販売する際の競合調査の有無が挙げられます。本でも玩具でも椅子でもなんでも、中古品を販売する際にメルカリの値付け提案や他の人の販売価格などを一切見ずに販売した場合、高すぎてまったく売れなかったり、逆に安くしすぎて利益が薄くなるなど問題を抱えます。そのかわり、メルカリの値付け提案だけでなく、同じ商品がどれくらいの値段で取引されているか?を見ることで、適切な販売価格が設定できて、一定の利益を得ることができます。

つまり、競合調査をすることで、どのレベルの商品・サービスをどれくらいの値付けで販売すれば購入者が現れるかを把握できるのです。

さらに、お客様の気持ちを理解するためにも、身銭を切って自ら競合調査をすることは欠かせません。実際にサービスや商品を試すことで、満足度の高い商品・サービスはどんなものなのか理解につながります。競合調査で参考になった部分は、積極的に自分のサービス・商品に取り入れて改善していきましょう。

競合調査を始めるべきタイミングとは?

自分が提供したい商品やサービスを思いついたら、さっそく競合調査をしてみましょう。自分が悩んでサービスを形にするよりも前に、他者の成功事例をサクッと確認して真似してしまうことが大切です。実際に複数競合の商品・サービス・を比較することで、ニーズや提供価値などがそれぞれ異なることに気づきます。

もちろん、調査するサービスの種類によっては、お金も時間もかかるものがあります。もし、短期的に調査するのが難しければ、自分の商品・サービスを提供しつつ、時間をかけて調査しても構いません。また、それほどお金も時間もかからず調査できるようなサービスの場合は、短期・集中型で一気に調査してもよいでしょう。

競合調査のやり方

ここからは、実際の競合調査のやり方についてご紹介します。調査手順は以下のとおりです。

1. 自分の商品・サービスの販売先を決める
2. 同じサービスを提供する、調査すべき競合を決める
3. インターネット上の評価を調査する
4. 実際のサービス・商品を体験してみる

1. 自分の商品・サービスの販売先を決める

まずは、自分が考えている商品・サービスをどこで販売するのか明確にしましょう。例えば、自分自身が講師になってコンテンツを提供するのであれば、教える人と学びたい人のマッチングに特化したプラットフォームサービス『 ストアカ(ストリート・アカデミー) 』や、自分自身のスキルを販売できるプラットフォームサービス『 ココナラ 』など。自分の商品・サービスをどこで販売するかを決めることで、その土俵で戦う競合を調査できます。

2. 同じサービスを提供する、調査すべき競合を決める

商品・サービスを提供する販売先が決まったら、次に調査すべき競合を調べましょう。販売先での競合の決め方は、難しく考えることなく、人気と価格で決めて構いません。

調査すべき対象は

  • 人気No.1の商品・サービス
  • 価格帯の異なる商品・サービス

です。

まず抑えておくべきは、「人気No.1の商品・サービス」です。販売先で数多くの競合がいるなかで人気No.1に選ばれる背景には、何らかの魅力があるはずです。まずは、なぜ人気なのか?その理由を探ってみましょう。価格が安くてリピーターが多いのか?高くても金額に見合うサービスが提供されているのか?自分なりの仮説を持ってサービスを眺めてみることです。コースを紹介する説明文が良いのか?利用者の声が充実しているのか?など真似るべき観点をすぐに見つけることができるはずです。

次にチェックすべきは「価格帯の異なる商品・サービス」です。同じ商品・サービスでも、その提供価格は低価格帯から高価格帯まで多岐にわたることがほとんどです。それは提供する人のネームバリューや業界での地位、本業・副業の違い、取り組み方のスタンスなど、様々な理由で値段が異なります。高い商品であれば、なぜ高くても人が集まるのか?逆に安い商品出れば、なぜ安い価格帯でも提供できているのか?など、価格帯別にそれぞれのビジネスの仕組みを学びましょう

余裕があれば、異なるプラットフォームでの競合商品・サービスもいくつか確認してみましょう。実際に体験してみることで、なぜその販売先を利用しているのか理由がわかる場合もあります。

3. インターネット上の評価を調査する

調査する競合が決まったら、実際に体験する前にインターネットで評価を確認しましょう。特に、競合がプラットフォームを利用して商品・サービスを販売している場合、その評価が口コミとして記載されている場合がほとんどです。顧客満足度やコメントの内容を確認することで、お客様の年齢層やそのビジネスの強みや弱みを把握できます。

他にも競合サービスがプラットフォーム以外にも実店舗を持っている場合などは、Google マップ上での口コミも確認できます。2018年以降、Google マップ上の口コミは徐々に増えてきており、現在では相当数の口コミが溜まっています。それらの評価を見て、参考にするべき良いサービスをチェックしていきましょう。また、SNS(TwitterやInstagram)を通して、どのような評判が立っているのか調べてみるのも参考になります。サービスを提供する人の名前で検索するのが王道ですが、サービス名や教室名、講座の名前などで特徴的なフレーズがあれば、それらを検索すると良いでしょう。

どの調査方法でも同じですが、大切なことは「ユーザーの声を聞く」ということです。実際に使った人の声なのか?ポジティブなのか?ネガティブなのか?リピートしたいのか?よく使われているフレーズは何なのか?個別の意見を拾って一喜一憂するのではなく、全体としてどのように評価されているのか?の傾向を把握することが重要です。

4. 実際のサービス・商品を体験してみる

ここまで調べてきたら、実際にお金を払ってサービスや商品を体験してみましょう。この時に確認すべきポイントは、サービスそのものよりもプロセスです。予約時の案内や、お金の支払いタイミング、当日の案内、事後のフォローなど、こまかくステップを分解してチェックしていきます。どんなプロセスでサービスが提供されているか?を確認してください。そして、事前の調査とのすり合わせで期待値が満たされているか?自分の感覚で良いので整理しておきましょう。

他にも提供されるメールの文面や案内などの雛形は、他と差別化にならない要素として積極的に「テンプレート」として収集・活用していきましょう。

そして何よりも重要なことは、実際に商品・サービスを体験してみた時に、自分でも模倣可能かを最終的に判断しましょう。もし、自分でもできそうだと思えば、実際に商品・サービスを提供してみても良いでしょう。体験した講座によっては、自分ですぐに真似られそうに感じるものから、そうではないものまであると思います。必ずしも全てを自分のビジネスに取り入れるのではなく、取捨選択をして改善し、独自のビジネスを設計していくことが競合調査をする目的です。

筆者による競合調査の実例

筆者の大畑も現在、テーブルマナー講座に関する市場調査(競合調査)を行っています。これまで2年ほど趣味として習ってきたマナーやレストラン教養の勉強を活かし、少人数制のテーブルマナー講座を自分のビジネスとして作れないか?を考えているところです。

これまで1人の先生に師事してきましたが、オリジナルのコンテンツとして発信し、差別化していくためにも競合調査をするべきだと感じました。そこで、まず販売先として、副業初心者がもっとも始めやすいプラットフォーム『 ストアカ(ストリート・アカデミー) 』を選んで先行サービスを確認しました。

実際に「テーブルマナー講座」でストアカで調べると、実際に活動している人は数名程度しかおらず、意外と需要が少ないことに気が付きました。ストアカ上では十分な調査ができないことを勘案し、他にもインターネット上で検索すると、テーブルマナー講座の相場は5,000〜3万円程度と幅が広く設定されていることがわかります。それぞれのサービスで提供される内容も異なりますし、実際にひとつひとつを体験するにはまとまったお金が必要です。そのため、サービスを提供しながら長期的にリサーチしていく方法を選び、競合調査を進めることにしました。

最終的にストアカで人気No.1講師の講座を体験することを決め、実際にテーブルマナー講座を1回受けてみました。その際に、どのような文面で案内が送られてくるのか、当日はどのように教えているのか、アフターフォローや継続につなげるための工夫は行っているかなどを一通り見させて頂きました。

実際にストアカで人気の講座を体験したことで、どの程度の内容・クオリティであれば対価をもらえるのかを、解像度高くイメージすることができました。とはいえ、まだ1人の講師しか調査できていないため、今後も継続的に調査を重ねて、ベストプラクティスを自分の中に落とし込んで行きたいと思います。

競合とは師であり業界を盛り上げる仲間

もしこの記事を読んでいる読者が若い方であれば遠慮せず、積極的にサービス提供者に質問して「ビジネスの秘訣」を直接聞きに行きましょう。若ければ若いほど、応援してもらいやすく、教えてもらいやすくなります。

というのも、競合にあたる同業者は、敵ではなく、味方だからです。いわば先をゆく師匠のような存在であり、業界を盛り上げる仲間でもあります。そのことに気づくことで、同業者を応援しながら、同時に自分のビジネスにおいても参考にできることをたくさん見つけられます。複数の競合を調査し、そこで得られたエッセンスを元に自分のビジネスを改善して、より良いサービスを提供しましょう。

副業には終わりがないので、自分の中での改善を楽しむためにも、積極的に競合調査に出かけてくださいね!

 

執筆: 大畑朋子
企画・編集: 新井勇作
デザイン: 中山亜希

 

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